エステサロンが美容医療と差別化するための最大の武器が
「三面美容」ということを、シリーズ1でお話しました。
三面美容は、
外面美容・内面美容・精神面美容の3方向から美をトータルに整える考え方です。
このアプローチをサロンに組み込むことで、
お客様は「ここでしか体験できない価値」を感じ、
毎月1回のご褒美エステや、ストレス解消のための時間として、
エステを習慣的に活用してくださいます。
このように体験が生活の一部になることで、リピート率は格段に向上します。
昨今のマーケティングでは、
単なる「モノの価値」よりも、
お客様が得られる体験や感情的満足=体験価値が強く求められています。
エステサロンは、この体験価値を提供できる数少ない場であり、
そこでの時間や感情が「ここに通いたい」という動機となり、
長期的で良質な顧客関係を築ける要因となります。
外面美容:肌・身体の土台を整える
外面美容は、最も目に見えやすい結果をお客様に届ける領域です。
-
- フェイシャルトリートメント(美白、リフトアップ、毛穴ケア)
- ボディリンパマッサージ、スリミング、筋膜リリース
- スキンケア化粧品の正しい使用指導
ポイントは、単発で終わらせず、継続的な変化を見せるプランニングです。
外面美容は「手技による結果」で信頼を築くと考えています。
内面美容:生活習慣から美を支える
内面美容は、食事や生活習慣、腸内環境など
「身体の中」から美しさをサポートするアプローチです。
お客様にとって、美容医療では触れられない部分であり、
長期的に身体の変化を実感し、改善に気づかせることがカギになります。
-
- 腸活プログラム(酵素ドリンク・食事改善提案)
- 睡眠リズム改善アドバイス
- 運動・ストレッチの習慣化サポート
特にカウンセリング時に
ライフスタイルチェックシート(最後に添付します)を活用するとスムーズです。
精神面美容:心を癒し、自信を育てる
精神面美容までできる事は、サロンの強み、差別化となります。
お客様は肌がきれいになるだけでなく、
「ここに来ると安心する」「元気になる」という感覚を求めています。
-
- 傾聴と安心感のある会話
- 施術環境の演出(香り、照明、BGM)
- ポジティブな言葉かけで自己肯定感を高める
精神面でのサポートが充実すると、
お客様は単なる施術以上の価値を感じ、
長期的な信頼関係が築かれます。
精神面美容は今のストレス社会には求めれていると思います。
エステティシャンに求められること
エステティシャンには、手技だけでなく、
内面美容や精神美容を提案できる幅広い知識を身につけることが求められます。
また、いち早く美容のトレンドをキャッチし、
最新の情報をお客様に提供できることも信頼構築の重要なポイントです。
お客様から
「最近話題の○○化粧品ってどうなんですか?」
「○○の施術について知っていますか?」
といった質問に答えられなければ、信頼関係を深めることは難しくなります。
常に時代の変化に対応し、学び続ける姿勢が大切です。
セグオンのエステスクール記事が、
エステティシャンとしてのスキルアップや新たな学びの場として
お役立ていただければ幸いです。
以下に、内面美容カウンセリングシート(参考例)を掲載しますので、
ぜひサロンカウンセリングにお役立てください。
参考例:ライフスタイルチェックシート
以下のチェック項目を使い、お客様の生活習慣を把握し、内面美容の提案に活用してください。
【1. 睡眠】
- □ 睡眠時間は1日6〜8時間取れている
- □ 就寝・起床時間が毎日ほぼ同じ
- □ 寝付きが良く、途中で目覚めることが少ない
- □ 朝すっきり目覚められる
【2. 食生活】
- □ 1日3食、バランスの良い食事をとっている
- □ 野菜や果物を毎日摂取している
- □ 発酵食品(納豆、ヨーグルトなど)を定期的に摂っている
- □ 水分を1日1.5L以上飲んでいる
【3. 運動・活動】
- □ 週2回以上、軽い運動やストレッチをしている
- □ 長時間座りっぱなしにならないよう意識している
- □ 階段利用や徒歩など、日常で体を動かす習慣がある
【4. ストレス管理】
- □ 趣味やリラックスできる時間がある
- □ 睡眠や食欲に影響が出るほどのストレスは感じていない
- □ 感情をコントロールできる方法を持っている
【5. 美容習慣】
- □ 毎日のスキンケアを欠かさない
- □ 定期的なプロケア(サロン通い)をしている
- □ 季節や肌状態に合わせたケアを取り入れている
【評価と提案】
チェックが少ない項目は改善ポイントです。
睡眠・食事・運動・ストレス管理の中で、優先度の高い改善から提案しましょう。
例:
・睡眠チェックが弱い場合: 就寝前の呼吸法・瞑想法やアロマ・お香等導入を提案
・食生活チェックが弱い場合: 発酵食品や水分量の見直しを提案