COLUM
2025/1/24
肌の基礎知識 #顔のシワ・たるみの原因と対策

年齢を重ねるにつれて、多くの人が直面する悩みが「シワ」と「たるみ」です。

見た目の変化だけでなく、疲れた印象など第一印象にも影響を与えるため、多くの人が改善を求めてエステサロンや美容クリニックを利用していると思います。

日々の生活やご自宅でのスキンケアで、できるシワたるみ対策を解説します。


肌弾力の低下  年齢とともにコラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つ成分が減少します。
20代をピークに、コラーゲンの生成量は年率約1%ずつ減少すると言われています。

40代になれば20%50代で30%・・・と減少してしまうのが現実です。お顔だけでなく、手の甲や首などは肌弾力の低下が目に見えて感じる部位でもありますね。年齢がでやすいと言われるところなので、お顔のケアと合わせてケアしていきましょう。

紫外線の影響  「光老化」という言葉も最近耳にするのではないでしょうか? 紫外線による肌内部のダメージによって現れる肌の老化現象を言います。
紫外線によるダメージは肌の奥の深くまで届き、ハリや弾力に関係しているコラーゲンを分解する酵素を活性化させます。コラーゲン繊維をゆがませたり、切れたりして肌の土台が崩れてしまう状態を作ります。顔の老化の「約80%」が紫外線による影響であるとされています。逆に紫外線対策をしておけば、光老化はしっかりと防ぐことができるワケですね。

紫外線以外にも、
生活習慣の乱れ 睡眠不足、ストレス、喫煙、偏った食生活などは、肌の再生能力を低下させます。特に喫煙は血行不良を招き、ビタミンCの吸収を阻害することでシワやたるみを悪化させます。

表情のクセ   眉をしかめるといった表情のクセが反復されることで、眉間のシワが深くなったり、口を開けている癖のある人はほうれい線が深くなったり、口角が下がったようなたるみを起こします。表情筋の癖がシワとなり定着します。

紫外線対策を徹底する 日焼け止めの使用はもちろん、帽子やサングラスで物理的に紫外線を防ぐことも重要です。SPF30以上、PA+++以上の製品を日常使いに選ぶと効果的です。

スキンケアの見直し  配合成分としては、レチノール、ビタミンC、ヒアルロン酸を含む製品は、シワやたるみ対策に効果的とされています。

レチノールはコラーゲン生成を促進し、ビタミンCは抗酸化作用で肌を守ります。
プエラリアミリフィカは女性ホルモンに似た働きをしてくれるので、バストアップ用のクリーム等に配合されている成分です。弾力なくなり、げっそりとしたお肌には使いたい成分ですね。シンエイクはシワを減少させるエビデンスがあり、塗るボトックス注射と呼ばれています。
成長因子とよばれる、EGF、プラセンタという成分も老化肌にはおすすめします。

健康的な生活習慣

バランスの良い食事 十分な睡眠、適度な運動は肌の健康をサポートします。特に、ビタミンCやE、オメガ3脂肪酸を含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。


糖化させない。甘いものはなるべく控える


肌の弾力性と若々しさを保つために重要なコラーゲンとエラスチンは、糖化の影響を強く受けます。

コラーゲンの硬化:糖化によってコラーゲン繊維が硬くなり、柔軟性が低下します。これにより、肌が弾力を失い、シワができやすくなります。
エラスチンの劣化:エラスチンの劣化も進み、肌が引き締まりにくくなり、たるみや深いシワの原因となります。

抗酸化作用の低下
糖化により生成されるAGEsは、活性酸素種(ROS)の生成を促進します。活性酸素は、肌細胞を酸化ストレスにさらし、炎症や老化を引き起こしシワの形成をさらに加速させます。

肌のターンオーバーの低下
糖化が進行すると、肌細胞の再生能力が低下し、ターンオーバーが遅くなります。これにより、古い角質が溜まりやすくなり、肌がくすんで見えたり、シワが目立ちやすくなったりします。

血流の悪化
糖化は毛細血管の機能を低下させ、血流を悪化させる可能性があります。その結果、肌細胞に栄養や酸素が届きにくくなり、肌の健康が損なわれます。

    糖化による影響を最小限に抑えるには?

    低GI食品の摂取:血糖値の急上昇を抑える食品を選ぶ。
    抗酸化物質の摂取:ビタミンCやEを含む食品やサプリメントを摂取する。
    紫外線対策:紫外線はAGEsの生成を促進するため、日焼け止めを活用する。
    適度な運動:血流を改善し、老廃物の排出を促進する。

    私は甘いものが大好きなので・・止められずにいます。本当は食べないのが一番なのですが・・
    私のような甘党の方は、血糖値の急上昇を避けるために、

    ・空腹時に甘いものは食べない、
    ・洋菓子より和菓子を選ぶ
     ようにしましょう。

    マッサージや顔の運動  顔の筋肉を刺激することで血流が促進され、たるみを予防できます。1日5分程度のマッサージや表情筋トレーニングを取り入れましょう。やりすぎは逆効果となることもありますので、定期的にエステティシャン・セラピスト等プロのアドバイスを受けることをお勧めします。


    シワやたるみは加齢とともに避けられない現象ではありますが、適切なケアを継続することで、進行を遅らせることが可能です。肌のケアだけでなく、生活習慣を見直すことも同時に行って、いつまでも若々しい肌を保ちたいものです。 美肌、若肌は一日にしてならず!継続するのが一番の近道となります。

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